日産自動車(7201)の株価はなぜ安い?
日産自動車の株価情報
株価:382.7
配当利回り2.61%
2020年3月13日のデータ
上期は10円の配当です。
2018年度までは9年連続増配で、2019年度の年間配当額は57円でしたが、一気に下がってしまいました。
以前の配当利回りは6%くらいありましたが、減配によって2%代まで下がってしまいました。
株価が安い理由ですが、
1.日産ゴーン問題でイメージが悪くなっている
2.自動車業界全体的に期待感が持てない
3.高配当銘柄であるため
ゴーン元社長が解任されて映画のようなクーデターが繰り広げられて話題となりました。あまり大企業のトップが逮捕ということは聞かないのでびっくりした記憶があります。
2つめの理由としまして、自動車業界が成熟していて今後右肩上がりに成長していって儲かるようなイメージがつきにくいからです。
株価が上がる理由はみんなが「これから儲かってみんなが買うだろう」と思うからです。
3つめですが、高配当銘柄の宿命なのですが、株価本体が上がりにくいという特性があるためです。
理由としては、配当権利日翌日の値下がりが激しいのです。
配当金が5%出たとしても株価本体も5%下がってしまうということになってしまいます。
2010年からの連続増配がストップしてしまって残念ですね。
そもそも日産自動車の配当金はなぜ高いのでしょうか。
これは、成熟企業で新規設備投資よりも株主を集める手段として配当金を高く出していると考えられます。
イケイケどんどんで事業を拡大しようと考えている企業は、設備投資等にお金を回すので配当はほぼ0のことが多いです。
成熟して安定期の企業ほど配当金が高いことが多いです。(NTTドコモ、JT等)
日産自動車の業績
営業利益の推移
2015年 5,895億円
2016年 7,932億円
2017年 7,422億円
2018年 5,747億円
2019年 3,182億円
2020年 850億円(会社予想)
株価と同様に右肩下がりになっています。
こんなに業績が悪化するのは残念ですね。
業績に対して今後への期待感が持てないので高配当でも割安となっていると思われます。
日産自動車は高配当ということで注目を集めていましたが、減配になり高配当狙いの人も失望したと思います。
株価がかなり下がったので今が買い時と思うかもしれませんが、業績や今後の成長が見込めないのでこれからもっと株価が下がるかもしれません。
配当金が0にならなかっただけマシですが、買い増すのはリスクが大きいので控えた方がいいと思われます。
以上